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伝伝虫通信バックナンバー 通巻16号
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新年の挨拶

アジアチャイルドサポート会員の皆さん、そして応援していただいている皆さん、明けましておめでとうございます。旧年中は色々とお世話になりました。心より感謝申し上げます。

昨年は、当団体の飛躍の年でもありました。モンゴルの児童保護数はスタート時には13名の子ども達を支援するだけでしたが、現在では150名の子どもたちを保護するまでになりました。音楽学校が完成し親の居ない子ども達や貧しくて学校に行けなかった子ども達が100名近く学んでいます。地下の穴倉に暮らすバランクマザーと呼ばれる母親たちが学ぶ洋裁技術支援マンション、児童保護のためのマンションも購入し、さらに50名の児童を保護する大型の住宅も完成しました。

ミャンマーの教育支援事業も大きなプログラムとなっています。地方の村々に12校の学校を建設(7校は現在建築中、今年3月までに完成予定)いたしました。これまで建築した学校も含めると17校の学校が出来ます。これまで教育を受けることが出来なかった子ども達6000名近くが学ぶことが出来るようになったのです。井戸の建設も順調に進んでいます。大型の井戸が約40基、小型の井戸が約100基、完成しました。5万人以上の人々の命を支えています。元ハンセン病の人々も元気でやっています。200名近くの皆さんが食料支援の恩恵を受け、当団体が建築した住宅や施設で人間らしく暮らすことが出来るようになったのです。昨年は自立支援の一環として縫製工場も完成し、今ではミャンマーの小学校の制服を作るまでになったのです。

カンボジアでは学校建築や地雷被害者などの障害者支援に力を入れています。3年前に完成した「沖縄学校」では3千名もの子ども達が学んでいます。障害者支援センター「沖縄村」では多くの皆さんが農業を学び、何とか自立しようと頑張っています。昨年はカンボジアにおいての大きな事業は無かったのですが、地雷被害の深刻な地域での学校建設のための調査を行っています(今年初旬には学校建設に着手する予定です)。

タイではエイズ孤児の支援を行っていますが、今年は山岳民族の子ども達のための教育支援として学校建設を予定しているため、調査に入った段階です。

モンゴル「ダルハンの家」の少女と

会員の皆さんのお陰を持ちましてアジア各地においての支援事業は大きく拡大しています。「こんな地方の小さな団体が、ここまでの支援事業が出来るの」と言われるほどで、他団体の見本ともなるような活動です。莫大な事業費も国や県などの助成金には一切頼らず、会員の皆さん一人ひとりの善意で行っています。草の根活動の基本に徹して活動を続けてまいりました。会員の皆さんのお力でモンゴルの子ども達150名の命、ミャンマーの元ハンセン病の皆さん約200名、カンボジアの障害を抱えた方々20名など300名あまりの人々の命を支えています。安全な飲み水を手に入れることが出来るようになった人々は5万人を超えています。学校建設により1万人近くの子ども達が勉強できるようになりました。これは全て会員の皆さんのお陰です。昨年同様、これからも応援していただけるよう心からお願いいたします。ありがとうございます。

(アジアチャイルドサポート 代表 池間 哲郎)

アジアチャイルドサポートの活動紹介

モンゴル
モンゴルの子ども達

ダルハンデイケアーセンター「ゾンタハウス」建設
ダルハン市貧困家庭児童教育支援
ダルハン指導施設車両支援事業
ダルハン音楽学校建設運営
ダルハン沖縄の家設立運営
ダルハン市24時間保育所食糧支援
モンゴル児童警察庁舎補修工事事業
ダルハン市バランクマザー支援事業

ミャンマー
ミャンマーの子ども達

ハンセン病集団住宅補修工事事業
ハンセン病患者に対する医療育支援
ハンセン病患者に対する食料援助事業
ハンセン病患者に対する自立支援事業
小学校改修工事事業 10校完成
(7校建設中)
希望の灯(発電機設置)事業
命の泉(井戸建設)事業

カンボジア
カンボジアの子ども達

物資支援事業
学校建設事業
命の泉(井戸建設)事業
学校ゲート建設事業
衣料支援事業
地雷被害者 障害者支援事業
地雷被害者児童教育支援事業

タイ
タイの子ども達

山岳民族調査支援事業
エイズ孤児支援事業

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